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窓用防音パネルの実験で騒音対策として使った場合の実験動画を投稿しました。


前回は部屋で楽器やステレオなどで音を出した場合に外に漏れる音を測定していますので、併せてご覧ください。 
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▼実験①騒音計測定

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前回は音楽をかけて測定しましたが、今回は周波数別の音を出して測定しています。
実験部屋は割と静かな環境で、騒音といえば工場のモーター音の決まった周波数の音しか出ていないです。(気になる人にはすごく不快な音) しかし一定の周波数しか出していない音で実験しても意味はありません。 なので、パネル設置後に部屋へいろんな音が入ってくるように窓の外から大きな音を出し、サッシのガラスのみとパネル設置後で入ってくる音の差を測定して効果を見ます。

測定条件は前回と変わりなく、サッシのガラスは単板32ミリで、ガラスとパネルの空気層は左側で6センチ、右側で3センチ5ミリです。
ガラスから1.3メートル離れたところで測定しています。
 
● 実験結果
 低音域20Hz~600Hzで約−7~約−20デシベル
中音域700Hz~2kHzで約−20~約−35デシベル
高音域3kHz~20KHzで約−35~約−40デシベル

となりました。
騒音対策で使っても、音漏れ対策で使っても性能はほぼ同じです。

最高マイナス○○デシベルなんて言うと、音の種類に関係なくそのくらい減ると勘違いする人がいるのは当たり前の話で、そういう人が失敗した、騙されたと思うのです。商品説明などで 最大何デシベル減衰すると言っても、漏らしたくない音や防ぎたい音が最大値で減るわけではありません。 そして当店のようにここまで正直にデータを公表しているところはないと思います。
理由は、実際の住宅で測定すると発表値より効果が下がるからです。
効果を最大限に引き出す試験場の実験と一般の人が住む住宅は同じではないからです。 
よってこの実験で注意しなくてはならないのは、何処に設置しても同じ効果ではないということです。
パネルの性能はサイズが変わっても同じですが、条件が変われば効果は高まったり下がったりもします。

家の構造やガラスの厚み、パネルとガラスの空気層、空気で伝わってくる音や振動で伝わってくる音で効果の出方も変わってきます。

宣伝文句や数値を鵜呑みにせずに、気になる商品があるなら業者に問い合わせしてみるのが一番良いと思います。
 窓用防音パネルは二重サッシとは違い、薄い防音壁を窓枠に嵌め込む製品です。
デメリットとしては遮音材を使用しているため窓の大きさによっては重くなること。
開閉式ではないので取り付け取り外しがあることです。

メリットとしては、ふかし枠を取り付けないと二重サッシが設置できないような枠の幅(有効寸法)がない場所でも設置できる。(最低4センチ必要)
通常のカーテンのように光が漏れてこないので、シアタールームのような部屋には向いていると思います。
賃貸で二重サッシが設置できない場所には最適です。

また、性能はそのままで価格を抑えた廉価版モデルの製作も可能です。
仕様変更で少し軽くしたり薄くするなども可能ですので、お気軽にお問い合わせ下さい。 

▼窓用防音パネルのページ

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防音職人2号
防音職人2号

ようこそ!
防音工房-shin-真の篠木です。
2006年から住宅防音の設計会社で防音リフォームをしていた施工技術者(大工職人)です。
長い現場経験からDIY でも高い効果が得られる防音パネルの製作をしています。
わざわざ業者を呼んで簡易防音の工事をするならDIYでやってみてはいかがでしょうか。
防音施工に慣れていない業者に工事を依頼するよりも高い防音効果が出せますよ!

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