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既存ドアを防音仕様に改造して、部屋からの音漏れと外部からの音に対してどのくらいの効果があるかを実験で比較してみました。

動画はYouTubeとインスタグラムに投稿したのでご覧ください。
時間的に長くなるので、ドアの実験①②③と分けて投稿します。今回は実験①です。
▼YouTube

 ▼インスタグラム

 使用した既存ドアはフラッシュ戸と言われるタイプです。

骨組だけで空洞が多く、凹んだ真ん中部分は約6ミリの薄い板だけで非常に軽く作られています。
厚み30ミリ、高さ1780ミリ、幅735ミリ

動画で開閉を比べているので少しは伝わると思いますが、改造後のドアは遮音性能を高めているのでかなり重たくなっています。
厚みは45ミリとなり、防音材、仕上げ材で15ミリ増しになっています。

実験では音楽と周波数音を使い、部屋からの音漏れと外部からの音の入りを測定しました。
ドアのどちらから測定してもほぼ同じ結果で、

低音域 20~600ヘルツ
10~15デシベル減

中音域 700~2000ヘルツ
11~37デシベル減

高音域 3000~20000ヘルツ
25~35デシベル減
(グラフでわかる範囲)
※使った防音材のみで得られた効果で、既存ドアで減らした分は含まない。

厚み僅か15ミリでこのような効果になりました。
この結果は実験部屋が防音されている為、少しだけ相乗効果が出ていますが、防音材の性能の高さは分かっていただけると思います。

ドアの形や使う防音材の量で効果は変わります。

実験に使ったドアのように凹み部分のない扉のほうがフラッシュ戸でも少し高い効果が出るし、ある程度重さがあるしっかりとした扉ならもっと高い効果が出ます。



一般的に敏感に感じるは中音域なので、完璧な防音室にしないのであれば充分な性能があります。
わざわざ枠セットの簡易防音ドアを入れる必要もないくらいです。
枠セットは高さ、幅が合わなければ解体や造作工事をする事になり、壁紙などに絡んでくるので費用もだいぶ高くなります。
枠セットのドアは壁の工事と一緒にやらないと無駄が多いです。

既存ドアをDIYで改造すれば費用対効果はかなり高くなり、他の部分の防音に活かせるくらい残ります。
必要なのは多少の道具と腕力で、施工はそれほど難しくありません。
遮音材を使っているのでドアが大きいほど重くなりますが、ちょっとの間持ち上げる力さえあればDIYで出来ると思います。

蝶番を丈夫なものに取り替える必要がある場合もありますが、DIYでやるのであればドアの取り外しから防音施工、取り付けまでなるべく分かりやすく説明しますので、お気軽にご相談ください。

▼お問い合わせ・ご相談
https://www.bouon-kobo-shin.com/contact

DIYで出来ない方もドアを送っていただければ改造致します。
▼ドア改造の流れの記事
http://bouondaiku.blog.fc2.com/blog-entry-290.html?sp
記事を読んでからお問い合わせいただくと話もスムーズに進むと思います。

最後まで読んでいただけることを願って注意点を書いておきたいと思います。
・ドアに吸音材を貼っても厚みが増すだけで実験のような大きい効果は出ません。
・遮音材も1ミリ程度の薄いシートでは実験の効果には到底及びません。
・有孔ボードを扉に直接貼っても効果はほとんどありません。
ドアを改造するという事は、元に戻すことができないので、慎重に検討して行ってください。





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防音職人2号
防音職人2号

ようこそ!
防音工房-shin-真の篠木です。
2006年から住宅防音の設計会社で防音リフォームをしていた施工技術者(大工職人)です。
長い現場経験からDIY でも高い効果が得られる防音パネルの製作をしています。
わざわざ業者を呼んで簡易防音の工事をするならDIYでやってみてはいかがでしょうか。
防音施工に慣れていない業者に工事を依頼するよりも高い防音効果が出せますよ!

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