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コロナで在宅ワークも増えてきて、最近の相談で多いのは騒音対策です。
今まで居なかった時間に家にいる事と、外出自粛で隣近所も自宅にいるので、集合住宅の生活騒音が多く、次に道路の騒音です。

戸建てなら少なからず家と家が離れているのでまだよいのですが、マンションやアパートは壁1枚でお隣さんだし、上階も下階もあるので音の悩みも多くなりますね。

防音する面積が大きいほど効果はありますが、いろいろな条件や費用の面もあるので、小さなスペースで防音することを考えてみました。
少し手間がかかりますが、やる気さえあればそれほど難しいことはありません。
ヒントにして自分なりのものを考えてもらえればいいなと思います。

使う製品は壁用防音パネルです。
厚みのある合板に貼り付けて、立てかける事ができます。



大きさは幅91センチ、高さ182センチで、これを4枚使います。

隣や上階の音を防ぐには、基本的に壁や天井の1面を覆ってしまうほうが効果は出やすいです。
しかし、条件などによりに出来ない場合も多くあります。
中にはピンや鋲を刺せない、テープ類も貼れないなんて事もあります。
そこで考えたのが下図のように4枚をコの字に組みます。

この形をベースにいろいろ考えみます。
4枚をビス留めで連結するのもしっかりするので良いですが、矢印のところに蝶番を取り付けてL字を2つ作ってもよいと思います。

そうすれば普段は平たく壁に立てかけておく事もできます。

パーテーション的な役割で、これでもある程度は騒音や音漏れに対して効果が期待できます。
しかし上階や下階からの騒音や音漏れは防げないので、ここから更に踏み込んでいきます。

コの字に組んだら床面はタイルカーペットを敷きます。

タイルカーペットの下に防音材があったほうが尚良いですが、カーペットだけでも相乗効果で音の反響を軽減できます。

そして天井の音を防ぐ為に上から合板を取り付けます。

そして内側に自作吸音パネルを貼ります。

ここまでやると半個室的なスペースが出来上がります。(広さはおおよそ1畳)
前面開口部は大きいですが、5面が防音される事になるので、大きな壁1面や天井1面をやるよりも効果が高く、体感も大きいと思います。
RC造マンションの天井、壁からの騒音は工事が必要な場合が多く、DIYで軽減させるのは非常に難しいので、個人的にはこの方法も良いのではないかと思います。
賃貸では条件的にかなり厳しくなるので、選択肢の一つになると思います。

ここから更に踏み込むのであれば、天井部の合板にカーテンレールを設置して防音カーテンで塞いでもよいと思います。

もしくは、もう1枚増やして半分カーテンでもよいし、自作で扉をつくって取り付けてもよいと思います。

このような形をとれば、仕事も集中しやすくなり、音を出しても迷惑をかけにくいスペースになります。


防音パネルを使わずに、工夫すれば材料のみの購入でも可能ですし、広さもご自宅や自身の用途で変える事ができます。

騒音だけでなく音を出す立場の方にも有効なので、下図のようにスペースを小さくしてボーカルブースを作る事も可能です。

アップライトピアノ、電子ピアノなどを置きたければ、このようにしてもよいと思います。


無理して部屋全体を防音するのではなく、ご自身の技量や用途に合わせた小さな防音スペースを作ってみては如何でしょうか。
壁用防音パネルのみでも動画のような性能なので、合板と合わせるとなかなか良い防音スペースができると思います。
▼実験動画
音漏れ
https://www.instagram.com/tv/CApciGIpcFT/?igshid=10hlmn7bhrxkw

騒音
https://www.instagram.com/tv/CAui1o7pmBg/?igshid=1dxug0gyfneh0

方法、仕様もいろいろありますので、お気軽にお問い合わせください。

▼防音工房-shin-真 お問い合わせ

https://www.bouon-kobo-shin.com/contact

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防音職人2号
防音職人2号

ようこそ!
防音工房-shin-真の篠木です。
2006年から住宅防音の設計会社で防音リフォームをしていた施工技術者(大工職人)です。
長い現場経験からDIY でも高い効果が得られる防音パネルの製作をしています。
わざわざ業者を呼んで簡易防音の工事をするならDIYでやってみてはいかがでしょうか。
防音施工に慣れていない業者に工事を依頼するよりも高い防音効果が出せますよ!

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