ドア枠にはめ込むタイプの特注防音パネル
ドア扉に直接防音パネルが設置できない場合は、ドア枠にはめ込んで使うタイプの特注製作が可能です。(※部屋の外側に向かってドア扉を開く場合)


先日お客様からご使用後の感想をいただき、予想した通りの効果が出て上手くいったので紹介したいと思います。
仕様は立てかけ吸音パネルをベースに考えたもので、遮音材も使っています。
立てかけ吸音パネルに遮音マットを貼り足したものとは少し構造は違いますが、重さもあることから2分割にして設置する方法をとりました。
厚みは約6センチ、
このドアの高さは約2メートル、幅は約73センチで、重さは上下のパネルを合わせて約23kgです。
下パネルはレバーハンドルを下ろせるところまでの大きさにしています。

写真を見るとレバーハンドルが下りないように見えると思いますが、このドアは少し下ろすだけで開閉が出来るタイプです。
設置場所は新築の木造住宅2階のお部屋で、1階に漏れる音を減らすのが目的です。(主に音楽と歌声)
天井、壁、床は防音施工がされており、ドアは建材メーカーの音配慮型が入っているお部屋です。
相談時に初めからドア枠に嵌め込むタイプが製作できないか?という事だったので、新築なのでドア用防音パネルなどで直接ドア扉に手を加えることに抵抗があったのだと思います。
もうひとつはドア扉の開きが部屋の外に向かって開くので、そのへんも含めて考えたのもあると思います。
音配慮型や簡易防音ドアは、私から見ればそれほどたいしたものではありませんが、今回の相談は1階までかなり音が行っているのでちょっと漏れすぎかなといった感じです。
そのようになるという事はちゃんと理由がある訳で、私は直ぐに見当がつきました。
簡単に言うと、新築時にやった防音施工が原因です。
新築業者やリフォーム業者のやる防音は経験の無さからこのような事が多々あるので、楽器演奏をやるお宅でも同じような現象が起こっていて相談が来ています。
新築の場合でもリフォームの場合でも、防音の専門業者と連携してもらえる業者に依頼して専門的な部分は任せてしまったほうが無難です。
私もよく新築途中に現場に入って防音施工をしていました。
新築もリフォームも業者は他に仕事に取られたくないので難色を示して自社でやりたがります。
しかし私がいろいろ見てきた中には、防音ドアの施工をしっかり出来ていなかったりなど効果が発揮できないような施工をしているところも多かったです。
なので、できれば専門業者を入れたほうが良いです。
ちょっと話しが脱線しましたが、今回お客様から感想を聞いて、「予想以上に効果があって文句無し」と言っていたので、私の見立てが見当外れではなかったという事です。
ご使用いただいた感想と写真を送ってもらうのを待っていたのですが丁寧に動画まで撮っていただいたので、また改めて紹介したいと思います。
動画もノーカット、感想メールもノーカットで照らし合わせられるようにしたいと思っています。
長文になってきてしまいましたがもう少しパネルの説明をします。
このドア枠用防音パネルは特殊なのでホームページには載せませんが、ご希望なら製作できます。
条件はハンドルに触れずにドア枠内にパネルの厚み(最低3センチ)が入ることです。


このような感じに入るので、部屋の外(廊下)に向かって開けるドア限定になります。
部屋の内側に開ける場合は、ドア用防音パネルをお使いください。

厚み(約2センチ)や条件が違うので性能は少し落ちますが、同じ遮音材を使っているので効果は期待できます。
特別仕様にしておけば、遮音材をプラスできるので、市販の簡易防音ドアと同等以上の性能になると思います。
ホームページにないものでも相談していただければ製作可能な場合もありますので、お気軽にお問い合わせください。
お客様からいただいた動画はインスタグラムに投稿する予定なので、投稿が完了したらお知らせします。
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お問い合わせ・相談
https://www.bouon-kobo-shin.com/contact
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